☆オイラの歯について☆

オイラがまだ小さくて8ヶ月ぐらいのときのこと。乳歯が抜けたのに大人の歯がなかなか生えてこないことにママが気づいた。生えてきている歯もひょろひょろしていてとても頼りない。それでママはオイラのことをかかりつけの病院へ。病院の先生はオイラの歯をみて言った。「残念だけどラルフくんの歯はもう生えてきません。生まれてすぐのときに大病をしたんじゃないかな?ごく若い時期に強い薬を打つと後遺症で歯が生えてこないことがあるんです」って。ママはオイラが不憫でちょっぴり泣いた。そしてママはオイラに強い薬を与えた人のことを恨んだ。でもね、「そのとき強い薬を飲んでいなければ、ラルフはその時に死んじゃってたかもしれないんだよ。そうしたら僕たちはラルフに会えなかったんだよ」って父ちゃんがママのことをなぐさめたんだ。その通りだよ、父ちゃん!さすが、いいこと言うね!
しばらくしてから、オイラの歯の話を聞いたお散歩友達のお母さんが「自由が丘に歯科治療で有名な先生がいるから行ってみたら?」っていってくれたんだ。1歳をすぎたころ、オイラはママと歯医者さんに行ったんだ。
歯医者さんはオイラの歯をみてやっぱり前の先生と同じことを言った。でも、もうちょっと詳しく説明してくれた。やはり歯が生えてこなかったのは薬の後遺症と思われるとのこと。そしてオイラのひょろひょろ生えていた歯は「エナメル形成不全」っていう状態になっている、って。歯の中心に髄があるでしょ。それを象牙質とエナメル質の2層で守っているんだって。エナメル質はとても硬くてちょっとやそっとじゃびくともしないんだ。ところがオイラにはこのエナメル質がなくて、象牙質がむき出しの状態になっていたんだな。象牙質はエナメル質よりも柔らかくてもろい。このままにしておくと、歯の髄までやられてしまう。そして、エナメル質がないと歯がしみる。そう判断した歯医者さんはママに「エナメル質のかわりになるものをかぶせる手術をしましょう」って提案した。幸い、その時点でオイラの歯髄はまだかろうじて生きていた。それと歯茎の下に生えてこなかった永久歯、永久歯が生えてこなかったからそのまま居残った乳歯を抜いてしまわないと、その歯が腐ってしまうことがあるらしい。ママと父ちゃんはオイラに手術を受けさせることにした。検査をして、抜く歯は抜く、残す歯は治療して残すことになったんだ。
後日、手術は無事に終了。結局オイラは3本の歯を抜き、14本の歯ににせものの歯(?)をかぶせたんだ。おかげでそれまでなかった犬歯ができたんだよ。犬らしくなって大満足。でも、もう骨のように硬いものは食べられなくなっちゃった。
お医者さんで順番待ちをしていたとき、待合室で居合わせた他のワンコのお母さんがオイラにこう言った。「あなたは幸せね。ちゃんと歯を治してもらえるのは、ほんの一握りのわんちゃんなのよ。ほとんどの歯が悪いわんちゃんはそのまま一生を送るんだから」
確かにそうかもしれない。犬の歯科治療はまだまだ一般に広く知られていない分野だからね。これからは歯の悪いわんちゃんも気楽に治療してもらえるような、そんな社会になればいいな、って思います。



オイラの犬歯。なんと、これ、にせもの!!
びっくりした?

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