「ハピ、相談があるんだけど」(ラ)
「なに?」(ハ)
「明日、弟がくるじゃん。
でも、お前はオイラの一番の子分だぞ」(ハ)
「・・・それが、そうだん?」(ハ)
「そいつの子分になるなよ!」(ラ)
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「何を話してるの?」(母)
「なんでもない」(ラ)
「ハピはだれのこぶんでもない。
ハピはハピ。いっぴきおおかみ」(ハ)
「おおかみ?」(母)
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いよいよ、スーシルが来る日の朝
「ちょっとそこ。じゃまだからどいて」(父)
「何するの?」(ラ) |
「毎日寒いだろ?毛布を切って、
スーシルのお部屋にいれてあげるんだよ」(父)
「父ちゃん、あんまりあまやかさないほうが・・・」(ラ)
「毎晩ママの布団の中で寝てる
お前に言われたくないんだけど(怒)」(父) |
ハピオハウス改めスーシルハウス
「こんやから、ハピはどこでねる・・・?」(ハ)
「外だよ、外」(ラ)
「違うよ。みんなで一緒に寝るんだよ」(母)
「とうとう、すてられるかと、おもった」(ハ) |
「父ちゃん、スーシルが大きかったらどうしよう」(ラ)
「そんなわけないだろ。赤ちゃんだぞ」(父)
「かまれたらどうしよう」(ラ)
「俺はお前がかまないか心配だ」(父) |
「まだこないかな?」(ラ)
「あの子ったらソワソワしてるわ」(母) |
「遅いね。そろそろかな?」(父)
「オイラ、裸でいいのかな?
蝶ネクタイとかしたほうがいいかな?」(ラ)
「な、なんのために・・・そんな必要なし!」(父) |
そうこうしているうちにスーシル到着
「かわいがってあげてください」(元母)
「もちろんです!」(新母) |
「はー。(ため息)何度撮っても真っ黒だぁ」(母)
「黒い子は写真とるの難しいよね」(父)
スーシルの影をお楽しみください
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そして、その日の夜
「ハピ、声かけてあげなよ」(ラ)
「ハピ、ひとみしり。そんなことできない。」(ハ)
「・・・」(スー)
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「そういうの、にいちゃんの仕事」(ハ)
「そうだね。じゃあ・・・
おちびちゃん、こっちにおいでよ」(ラ)
「・・・(うなずく)」(スー) |
「オイラがラルフでこっちがハピ」(ラ)
「・・・(うなずく)」(スー)
「・・・」(ハ)
まったく他人行儀な初日の3匹。なじんでない |
「あれ?この子寝ちゃったみたい」(ラ)
「きっと疲れちゃったんだね。お部屋に戻そう」(母)
「ハピもねむくなってきた」(ハ) |
この日、初めてひとりで寝たスーシル。
今日からはお母さん代わりのくまちゃんと一緒。
結局、おとなしかったのは初日だけでした。
「かわいい、かわいすぎる。食べてしまいたい。
俺、スーシルにメロメロ宣言!」(父)
そして父ちゃんはスーの奴隷になりました。 |